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今夜の番組チェック

あなたにもわかる「航空無線」

このコーナーは敷居を低くし、「全然知らない方を対象に」、架空のフライトにあなたが搭乗し目的地までのフライトを、解説を交えながら綴っていきたいと思います。
どんな事を無線で喋ってるのかと飛行機の運航の流れを体験してみてください。
したがいまして、実際の交信をそのまま「英語」で書くのではなく、わかりやすいように日本語で書きたいと思います。
パイロットと管制官による通信は、すべて「英語」で緊急事態以外は、まず日本語は出てきません。
JAL123便の事故の時は、管制官は「日本語で申し上げます」と前置きした上で、日本語による交信を行いました。
自社の無線(カンパニーラジオ)は、日本語です。
管制塔のGND(グランドコントロール)と空港の車両間の交信も日本語が多いです


解説は青字で書いてあります。

第1回「さあ、出発だ」

あなたは、今から飛行機に乗ってハワイ(別にどこでもいいんですがとりあえず)へ行きます。
すでにカウンターで荷物も預け出発ロビーへやってきました。
窓ガラスの向こう側には、搭乗する飛行機が駐機しています。
この時、搭乗する飛行機のコクピットでは、
出発前のチェックリストや自社の無線(カンパニーラジオ)のターミナル
用周波数で搭載物・機体の重量・無線機のチェックと空港のATIS
(空港の気象情報・空港の空域の情報等がエンドレスの放送)の
モニターが行われ、最新の空港の情報を把握しておきます。

あなたが出発ロビーで座っていると、
無線機を手に持ったグランドホステス(航空会社の地上職の女の子、
カウンターでのチェックインや搭乗ゲートで改札を担当してますね。)
が、「○○航空●●便XX行きでご出発の△△様は、おられません
か?」と、叫びながら走り回っています。
空港のアナウンスでもお呼び出しがかかっています。
こういう光景はよく目にしますが、この時走り回っている女の子が手に持ってる無線機が
旅客部(カウンターでチェックインや搭乗ゲートで改札担当)の無線です。
彼女たちは、そこら中を駆け回り、時にはトイレの中まで捜しに行きます。
運良く見つかれば無線で連絡し、搭乗ゲートまで、お客(△△様)を連れて走ります。

もし、△△様が見つからなかったらどうなるのでしょうか? 
その場合、●●便1名カットという形で乗り遅れ処理になります。
機長判断で、そのお客(△△様)の荷物を降ろすまで出発せず、出発時間が遅れる事もあるようです。

チェックイン時に荷物を預けたのに本人が搭乗しないということは、爆弾を仕掛けられた可能性もあるからです


飛行機の搭乗が開始され無事に自分の席に腰を下ろし、ほっと一息。
あとは出発を待つだけです。

その頃、コクピットでは、管制塔との最初の無線交信が始まります。
出発5分前に、CLR(クリアランスデリバリー)というセクショッンと交信し、あらかじめ提出して
おいたフライトプラン(飛行計画書)の承認を受け、この時点で飛行機の空港から航空路まで
の出発経路・巡航高度・スコークコード(管制官のレーダーに自機の機影をだすための識別
コード)・後で離陸後に交信する、DEP(ディパーチャー)と呼ばれる出発機の管制セクション
の周波数の連絡・エンジン始動の許可を受けます。

最後に、次は管制塔のGND(グランドコントロール)と呼ばれるセクションと交信するよう
指示され、周波数の連絡を受けます。

次はGNDと交信しトーイングカーで飛行機を誘導路まで押し出してもらう許可をもらいます。
GNDは、滑走路以外の場所にいてる車両・航空機の地上管制を行います。
地上車両とは日本語での交信も行います。

あなたの乗った飛行機はバックしはじめ(バックしながらエンジンを始動します)やがて向き
を変えて停止しました。

この時、機外では飛行機を押してくれたトーイングカー
の切り離しと、地上整備員とコクピットでインターフォン
(飛行機の前輪の所にジャックを差し込んで通話)に
よる最後の通信が行われ、
再度GNDと交信し滑走路へ向けて誘導路の走行
(タキシング)の許可をもらいます。
止まっていた飛行機が動き出しました。
この頃客室では救命胴衣の装着法の案内が
始まります。しっかり見ておきましょう。

誘導路を走行中、滑走路が近づくと、GNDより次は、管制塔のTWR(タワー)と交信するよう
指示され、周波数の連絡を受けます。
TWRは、滑走路の離着陸機の管制を行うセクションです。
飛行機の離陸前のチェックリストも
この段階で済ませます。

飛行機は、滑走路の手前で止まってしまいました。「ただいま離陸の許可を待っています。」
というアナウンスが流れました。
これは前に出発機が他にいる場合や着陸機がある場合にTWRから「滑走路手前で待機せ
よ」と指示が出ている事を指します。


しばらくすると、凄い音をたてて着陸機が降りてくるのが見えました。
着陸機が滑走路から誘導路へ入るとTWRから滑走路へ入って待機せよと指示が出ます。

案の定、飛行機は滑走路に入り停止しました。
TWRから離陸許可が出ると客室内にチャイムが2回鳴り客室乗務員に離陸が知らされます。

そして「まもなく離陸いたします」のアナウンスが流れました。さあ、いよいよ離陸です。
エンジン音が高鳴り滑走路を加速していきます。

※CLR(クリアランスデリバリー)が無い空港では、GND(グランドコトロール)や
TWR(タワー)が代行しています。
空港によっては、ランプコントロールと呼ばれるセクションがあったり、この内容の通りでは
ない場合も有りますが基本的な交信の流れは一緒です。
ATISは、ない空港もあります。
誘導路を走行中に、離陸許可が出る場合もあります。また、滑走路で停止せず滑走路に
入るといきなり離陸を開始する事もあります。
毎回必ずこの通りになるわけではありません。流れとして見てください。



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